適度な日記

WEBマーケティングを約15年やってます。主な話はファッション・WEBサービス・ガジェット・映画・雑学・天気・パンなど。

※閲覧注意※先日のTEAM SHACHIライブについて語ってみた

TEAM SHACHI(以降:シャチ)の中野サンプラザ公演に行ってきました。本公演は日本全国を回るツアーの千秋楽、そしてデビュー10周年の節目のタイミングが重なり過去最大級の規模で行われました。過去何度もシャチのライブに行っているファンの一意見として記録したいと思いライブの感想や今後の期待を綴りたいと思います。

 

10周年で到達したパフォーマンス

「チームシャチの最大の魅力はライブ」とメンバー自身も語る通り、前身グループであるチームしゃちほこ時代からライブには定評があるシャチ。結成当時からメンバー全員がファンを巻き込んで会場を盛り上げる能力が高く、代表曲のひとつである『抱きしめてアンセム』や『DREAMER』ではアイドルの枠に囚われない激しいダンスで会場をひとつにするのが魅力のひとつです。2018年のTEAM SHACHI改名時にはブラス隊が加わるなど常に進化を続ける彼女達が今回のライブでは進化の集大成といえるような歌とダンスを披露していました。特に最新曲の『HORIZON』はUVERworldの楽曲を多く手掛ける平出悟さんの色が濃く反映されている重厚感のある曲であり、同時に素人でも分かるほど非常に歌いこなすのが難しい曲です。そんな曲ですらファンを曲の世界観に没入させることができるのはシャチメンバーの能力があってこそだと思います。

 

そんな中で感じた違和感

10周年で到達したパフォーマンス力がありながらライブ全体の構成はどこかギクシャクした印象がありました。本来であれば千秋楽は試行錯誤された締めくくりのステージングになるはずが何故違和感を感じるほど「イマイチ」になってしまったんでしょうか。個人ブログということで感じたままの仮説を好き勝手書いてみました。

 

〈仮説①〉ステージを上手く使えていない

今回のライブはアルバムツアーの千秋楽であることは前述でお伝えした通りです。ツアーは中野サンプラザ以外は全てライブハウスで行われており、ホールとは何から何まで勝手が違うところから今まで通りに行かなかったのではないかと考えました。2019年に行われたかなたツアーは全てホールでの会場。演出も嵐をはじめ様々な一流アーティストのライブ演出を手掛ける梨本威温ことTAKEさんが牽引し本当に完成度の高いツアーでした。かなたツアーとは時期も場所もテーマも違いますが、ステージの使い方でいうと物足りなさを感じてしまいました。好みの問題もありますが、かなたツアーは今でも映像で観返す事があります。

 

〈仮説②〉ライブの構成に問題がある

シャチメンバーや運営さんのサービス精神から特別な何かを魅せたい(事務所やレコード会社の関係者も多数来ていた)と思ったのかもしれません。もしかしたら、それまで日本全国を周り、完成された演出があったのにも関わらずそれを捨ててまで賭けに出た結果全体のバランスが崩れイマイチだと感じてしまった可能性も否めません。感覚でいうとライブ中の「点」はどれも素晴らしかったけれど「面」でみると繋がりがない事が多かった様に思えます。

 

〈仮説③〉見せたいものと見たいものに乖離がある

これはシャチメンバーと言うより運営が主導するプロモーションに問題がある気がします。正直今回の中野サンプラザ公演はツアーの延長でありながら中途半端に過去のしゃちほこらしさを混ぜたような、終わった時の感想は結局何が一番魅せたいのか?といった印象があります。チケットを買うということは、これから見るエンターテイメントの価値を信頼することです。映画やドラマはどんなに有名な監督や俳優が出ていても(出ているもの程)ティザーサイトや告知動画を作り込んでいます。アイドルのライブに対してワクワク感はメンバーの口から感じ取れても、何故会場に来てほしいのか、何を見れるのか、見た後何を残したいのか、等タレントの言葉を裏付けする施策が今回はさほどなかった様に思います。

 

総括

個人的にはライブ全体に対してイマイチと評価しましたがメンバーのパフォーマンスや衣装は素晴らしかったと思います。あくまでライブはみんなで作るものだと思います。繰り返しになりますがメンバーの想い、気持ちは十分すぎる程伝わりました。

自主レーベルで挑戦する経緯をメンバーの口から聞けた事が一番の収穫でした。自分はどの様な形であれ長期的にTEAM SHACHIを観ていくし、ライブにも足を運びます。10年も続けていればそれだけ真剣なファンもいます。自分もその1人だと思っています。短期的な数字が必要なのは理解していますが、過去の財産を今一度振り返りストロングポイントを新たなシャチフィルターを通した形で表現してくれることを切に願っています。そして、その場所に立ち会えたら幸せです。

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